「Bid My Price」という制度をご存知ですか?
ANAの国際線でプレミアムエコノミーにお得に乗る方法の1つなのですが、適用条件もあり、それほど有名ではない制度のようです。
今回、5年ぶりの海外旅行でBid My Priceを使う機会があり、お得にプレミアムエコノミーを利用しました。
それまで僕はBid My Priceのことを知りませんでした。
この制度を使うとエコノミー料金に最安2万円プラスするだけで、プレミアムエコノミーに変更できるんです!
その制度内容、実際に使った感想などを本記事ではお伝えします。
・マイルやポイントでお得に旅行しています
・2023年航空チケット・ホテル宿泊費無料のハワイ旅行達成
・この経験を皆さんにも味わってもらうためにブログ配信中
本記事を読むことで、Bid My Priceの制度内容及び、実際に使う時の流れなどが理解できます。
それでは解説していきますね。
なお、本記事は2023年9月3日時点の情報をもとに制度を説明しています。
目次
Bid My Priceはプレミアムエコノミーの入札制度
<ANA公式サイトより引用>
まずはBid My Priceの制度について解説します。
Bid My Priceの詳細については、ANA公式サイトをご確認ください。
プレミアムエコノミーへのアップグレードを入札する制度
Bid My Priceはエコノミークラス購入後に、プレミアムエコノミーにアップグレード出来る入札制度です。
片道2万円から5万円という入札金額で、エコノミークラスからプレミアムエコノミーへアップグレードが可能になります。
対象条件
Bid My Priceの対象条件を下表にまとめます。
対象者 | ・ANAウェブサイトから条件を満たす航空券を購入し、Bid My Priceの案内メールを受信した方 |
---|---|
対象航空券 | ・エコノミークラス有償航空券(国際線) ・旅程開始国が日本、アメリカ、カナダ、ヨーロッパ、オーストラリア、ニュージーランド、シンガポール、マレーシア、タイ、インドネシア、ベトナム、フィリピンのいずれか |
対象路線 | ・ANA運航の 日本 ⇔ アメリカ・カナダ・ヨーロッパ・オーストラリア・シンガポール・マレーシア・タイ・インドネシア・ベトナム・フィリピン路線(日本国内線は除く) |
まず、ANAのウェブサイトからエコノミークラスの有償航空券(国際線)を購入する必要があります。
代理店などを経由した予約は対象外です。
特典航空券は対象外です。
有償航空券の購入をスカイコインで行うのは対象となります。
そしてBid My Priceの案内が届いた人が対象者となります。
おそらくプレミアムエコノミーの空席状況などからANAが判断してメールを送っているのだと思います。
今回僕が搭乗した便は、プレミアムエコノミーは5〜6割ぐらいの搭乗率でした。
入札方法
Bid My Priceの入札は、受信したメールのリンクから実施します。
入札価格は2万から5万円の範囲で自由に設定することができます。
僕が予約していた成田ーホノルル便の場合、予約クラスによって価格がかわりますが、エコノミークラスとプレミアムエコノミーの価格差は3.5万円〜7万円ぐらいでした。
ホノルル便だとお得感はそれほどないですね。
ヨーロッパ行きなどの長距離便でも入札価格の幅は買わないので、長距離便ほどお得になります。
なので、うっかり5万円で入札してしまうと損するケースもあります。
この辺りは、予約便によるので注意してくださいね。
Bid My Priceの注意事項
いくつか注意事項があります。
特に重要な注意点を下記にまとめます。
(空席状況によっては、出発時刻の24時間前からオンラインチェックインにて座席の変更が可能な場合がある)
・エコノミークラスで隣席をご予約された場合でも、アップグレード確定後の座席では隣席の保証はされない。
・アップグレード確定後は、元のエコノミークラスの座席は保証されない。
・マイル積算、ANAプレミアムポイント積算、および行程の変更可否は入札前に購入した航空券に適用されている運賃規則に基づく。
エコノミーとプレミアムエコノミーの違い
そもそもエコノミーとプレミアムエコノミーでどれぐらいの違いがあるの?
と疑問に思っている方もいると思います。
下表でエコノミーとプレミアムエコノミーで提供されるサービスを比較してみました。
なお、比較はANAの成田ーホノルル便として使われているA380の場合で比較しています。
詳細はANA公式サイトをご確認ください。
エコノミー | プレミアムエコノミー | |
---|---|---|
搭乗手続き | エコノミーレーン | プレミアムエコノミーレーン |
預け入れ荷物 | 通常 | Priorityタグが付く |
ANAラウンジ | 利用不可 | 利用可能 |
座席 | シートピッチ81cm 13.3インチのディスプレイ レッグレストなし | シートピッチ97cm 15.6インチのディスプレイ レッグレストあり |
機内サービス | 食事は1種のみ | 食事は2種より選択 ビジネスクラスのアルコール類提供などあり |
アメニティ | 枕 毛布 スリッパ | 枕 毛布 スリッパ(厚手、靴べら付き) アメニティグッズ(歯ブラシ、アイマスクなど) |
特におすすめのメリットは以下の3つです。
①ANAラウンジが利用できる
:出発前にANAラウンジを利用することが可能です。
ANAラウンジでは軽食とアルコールを含むドリンクが提供され、国内であればシャワー利用も可能です。
②シートが広い
:長時間フライトはシートが狭いと身体がきついですよね。
プレミアエコノミーだと席が広くなるので快適なフライト時間を過ごすことができます。
③ビジネスクラスのアルコール類が提供される
:お酒好きの方には嬉しい特典です。
ビジネスクラスで提供されるワインなどを楽しむことができます。
食事もエコノミーよりも良いものが提供されるので食事の時間が楽しくなります。
これらの特典に追加料金を払う価値があるかどうかは人それぞれだと思いますが、僕個人としてはANAのプレミアムエコノミーは満足度が高いと思います。
実際の流れ
続いて、僕の経験をもとにBid My Priceの実際の流れをご説明します。
航空券を購入する
ANAのウェブサイトからエコノミークラスの搭乗券を購入します。
まずは航空券を買わなくては、Bid My Priceの対象者にはなれません。
特典航空券は対象外です。
Bid My Priceのメールが届く
搭乗予定日の1週間前に、突然ANAからメールが届きました。
こんなメールです。
件名:【ANAより】プレミアムエコノミーへのアップグレードで快適な空の旅をしませんか?
メールには対象となる便の情報なども記載されています。
僕の場合は、往復どちらの便も対象となっていました。
このメールが届くことで、Bid My Priceの投票が可能になります。
メールが届かなかった場合は諦めるしかありません。
入札金額を決める
受信したメールの「入札形式のアップグレードに申し込む」を選択すると、入札画面にアクセスできます。
こんな画面です。
画面上部が往路便、下部が復路便になっています。
入札と書いてあるスライドバーを動かすことで入札金額を決められます。
「入札しない」か「入札する場合は2万円〜5万円の間の金額を選択」します。
入札金額に応じて、「入札成功の可能性」の表示が変わります。
2万円だと「弱い」、5万円だと「とても良い」、下の画面は3.5万円で「良い」と表示されています。
ただこれはANAが勝手に基準を作って言っているだけなので、他の方の入札金額が高ければ「良い」でもアップグレードされない可能性があります。
あくまで参考情報ですね。
入札金額を決めると支払い情報の入力画面となります。
今回僕は4人分の席を確保していたので、2.2万円×4人で8.8万円の支払いとなりました。
改めて氏名、メールアドレス、決済するクレジットカード情報などを入力します。
残念ながらクレジットカード以外の決済は出来ないので、スカイコインで支払うことはできません。
最後に確認画面が出てきて終了です。
入札時点ではクレジットカードの決済は行われないので安心してください。
入札は搭乗の48時間前までに実施する必要があります。
入札結果がメールで届く
搭乗の24時間前までにメールで入札結果が届きます。
僕の場合は、48時間前ぐらいに入札結果のメールが届きました。
件名でわかる通り、今回はアップグレード成功となりました!
件名:【ANAより】NH181便 – アップグレードが確定となりました!
アップグレードが確定となると、入札時に入力したクレジットカードから入札金額が決済されます。
ANAのページには、Bid My Priceでアップグレードされたプレミアムエコノミーの座席は自分で選択できない、と記載がありましたが、僕の場合はANAアプリから座席の変更が可能でした。
家族4人で並びの席になっていましたが、窓際の席が空いていたので、そちらの席へ変更を自分で行いました。
その時点でもプレミアムエコノミーの空席が多かったので、移動先の座席がある場合は自分で変更可能なのかもしれません。
あとは搭乗日にプレミアムエコノミーの席に座るだけ!です。
Bid My Priceでお得にプレミアムエコノミーへアップグレード
本記事ではANA国際線でプレミアムエコノミーへのアップグレードを入札できる「Bid My Price」について解説しました。
そもそもプレミアムエコノミーに空席がないと入札が出来ないですし、入札出来たとしても落札出来るかは運次第ですが、お得にアップグレードできる制度です。
入札金額の駆け引き感、入札した後のドキドキ感も楽しいです。
対象となった場合は、ぜひ、チャレンジしてみてください。
最後までお読み頂きありがとうございました。
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