2024年に新登場して話題となっているクレジットカード「アメックスゴールドプリファード」。
レストラン優待やホテル無料宿泊券などの特典が充実しています。
一方で年会費は「39,600円(税込)」となっており、非常に高額です。
アメックスゴールドプリファードが気になりつつも、この高額の年会費がネックになって入会に迷ってしまいますよね。
一体、いくら決済したら元が取れるのか?
気になりますよね。
そこで!
本記事ではそんな迷えるあなたの頭をすっきりさせるために、アメックスゴールドプリファードの損益分岐点を解説します。
最初に答えを言ってしまいますね。
アメックスゴールドプリファードの損益分岐点は300万円です!
ただし!!
人によっては損益分岐点が51万円まで減少します!
今回のシミュレーションでは、カード入会で獲得できる入会ボーナスポイントとカード継続時の無料宿泊特典は含まずに計算しています。
「人によっては」とはどういう意味なのか?は本記事で詳細を解説します。
簡単に自己紹介させてください。
・マイルやポイントでお得に旅行しています
・2023年航空チケット・ホテル宿泊費無料のハワイ旅行達成
・この経験を皆さんにも味わってもらうためにブログ配信中
本記事は、まず最初に特典利用を考慮しない損益分岐点を解説します。
次に現実的にコスト削減につながる特典を利用した場合の損益分岐点を出して、年会費の元が取れる境界を明らかにします。
最後に、生活をアップグレードするおすすめの特典をご紹介します。
それでは解説していきますね。
目次
アメックスゴールドプリファードの損益分岐点
アメックスゴールドプリファードの損益分岐点を考えるにあたり、大きく2つの考え方があります。
それはカード決済で獲得したポイントをどう使うか?で分かれます。
今回は以下の2つのパターンでシミュレーションしています。
【ポイントの使い方】
①年会費に充当する
②ANAマイルに交換する
もちろんポイントは他の使い方もあるのですが、現実的におすすめな2つの方法に絞ってシミュレーションを実施しています。
それぞれについて解説していきますね。
なお、本記事では以下の前提でシミュレーションしています。
・ボーナスポイントプログラム対象加盟店で50万円の決済を行う前提とする
・カード入会時にもらえる入会ボーナスポイントは考慮しない
・200万円以上の決済利用し、カード継続時に貰える無料宿泊特典は考慮しない
ボーナスポイントプログラム対象加盟店で50万円の決済を行う前提としています。
本プログラムは下記の対象店舗の決済で通常のポイント還元1%から3%へアップするもので、非常に大きな特典となっています。
AmazonやYAHOO!ショッピングが対象店舗なので、使い勝手もよいため、この特典は利用を前提としました。
逆に入会ボーナスや無料宿泊特典は損益分岐点の計算では考慮せず、プラスアルファの特典という位置付けにしました。
これにより純粋なカードスペックでの損益分岐点を出すことが出来ました。
ポイントを年会費に充当する場合
アメックスゴールドプリファードを決済利用して獲得したポイントは、1P=1円で年会費に充当することが出来ます。
カード決済に充当する場合は1P=0.5円なので、レートは非常にお得になっています。
・通常の買い物:1P=0.5円
・旅行関連の買い物:1P=0.8円
・カード年会費:1P=1円
とはいえ、この方法だと損益分岐点は300万円となってしまいます。
損益分岐点が300万円はかなり高額ですよね・・・
僕もこの金額だと、アメックスゴールドプリファードは入会する気になりません。
その他の特典を考慮することでもう少し金額を下げることが出来ます。
このシミュレーションは後半に行います。
ポイントをANAマイルに交換する場合
次にポイントをANAマイルに交換する場合を考えます。
アメックスゴールドプリファードで獲得したポイントは、ANAマイルに交換することができます。
そのレートは、1P=1マイルです。
マイルを使って特典航空券を取る場合、一般的には1マイル=2円の価値があると言われています。
ファーストクラスやビジネスクラスを取る場合は1マイル=10円以上の勝ちになる場合もありますが、本記事では1マイル=2円のレートで考えます。
ただしANAマイルへの交換は、年間5,500円の手数料が発生します。
そのため年会費39,600円にこの手数料を加えて、45,100円が回収できるポイントをシミュレーションしました。
この場合の損益分岐点は126万円になります!
先ほどの年会費充当するよりも一気に半額以下に下がりました。
126万円ということは、月額に直すと10万円ちょっとの決済で大丈夫です。
グッと現実的な金額になったのではないでしょうか?
これにさらに現実的に使えそうな特典を組み合わせたシミュレーションを実施していきます。
さらに特典利用を考慮する
アメックスゴールドプリファードには様々な特典があります。
アメックス公式ページを見ると、例えばこんなことが書いてあります。
- 招待日和の活用で1名分のコース料金が無料になって10,000円お得
- プライオリティパスの利用で17,000円お得
でも、これって微妙だなあ・・・と思うんですよね。
普段から招待日和で予約を取るようなダイニングへ行かれている方であれば、確かに1名分のコース料金が無料になれば、その分お得です。
でも、そんな人ってなかなかいないですよね。
少なくとも僕は頻繁に利用なんてできないです(笑)
この特典はどちらかというと、外食で10,000円使っていた人が、同じ料金でいつもよりちょっといいダイニングへ行けるようになる特典だと思うんです。
なので生活のアップグレードをするもので、コストが下がるものではないですよね。
プライオリティパスにしても同じことです。
有償で会員になっている人にとってはコスト削減になりますが、それ以外の人は空港での待ち時間をラウンジで過ごせるようになる生活のアップグレード特典です。
アメックス公式サイトのように、これで年会費の元が取れる!というのはちょっと違うかなって思います。
この考え方でアメックスゴールドプリファードの特典を見ていくと、その多くが生活アップグレード系であることがわかります。
ただ、その中でも次の2つの特典はコスト削減になると思います。
【コスト削減につながる特典】
①スターバックスカードへのオンライン入金で20%キャッシュバック(最大5,000円キャッシュバック)
②アメリカンエキスプレストラベルオンラインで使えるトラベルクレジット(10,000円分)
①はスターバックスを利用する人が対象者となります。
最大5,000円のキャッシュバックなので、年間25,000円の利用までとなります。
スターバックスのGold会員になるには、年間13,500円の利用(54円ごとに1スター獲得、250スター必要)が必要なので、Gold会員になるぐらいスターバックスを使う人はメリットになると思います。
②はトラベルクレジットのため、年に1回以上、旅行へ行く人が対象となります。
いつもの予約方法でなく、アメリカンエキスプレストラベルオンライン経由で予約することで10,000円お得になります。
ただホテル料金などは他サイトの方が安いことが多いので、航空券の購入がおすすめです。
ただし本特典は継続特典となるため、初年度は利用できないので注意してください。
特典を考慮した場合の損益分岐点
それではスターバックスとトラベルチケットの特典を考慮して損益分岐点を見てみましょう。
まずは年会費に充当するパターンです。
特典利用なし、スターバックス特典のみ、トラベルクレジットのみ、両方の特典を利用した時の4パターンでシミュレーションしています。
数字は年会費39,600円に対して、赤字なのか黒字なのかを表していて、黒字になるタイミングを黄色塗りにしています。
<特典活用して年会費充当した場合>
スターバックスとトラベルクレジットの特典を両方使った場合、年間150万円の決済が損益分岐点となります。
特典を活用しない場合は300万円なので、この差は大きいですね。
次にANAマイル交換の場合を見てみます。
表の見方は年会費充当の場合と同じです。
こちらもANAマイル交換手数料5,500円を加味して計算しています。
<特典活用してANAマイル交換した場合>
スターバックスとトラベルクレジットの両方を使った場合の損益分岐点は、なんと51万円です!
一気にアメックスゴールドプリファードの敷居が下がりましたね。
年会費を充当する場合も、ANAマイル交換する場合も200万円以下の決済で元が取れることがわかりました。
ただ、年間200万円以上の決済をしないと無料宿泊特典が貰えないので、ホテル宿泊に興味ある方は200万円決済をした方がお得です。
さらに獲得できる特典内容
先ほどの損益分岐点は、カード決済で獲得できるポイント数とスターバックス特典、トラベルチケット特典だけで計算しています。
しかしアメックスゴールドプリファードにはそれ以外にも様々な特典があり、これらを追加で獲得できます。
つまり先ほどの損益分岐点までの決済を行えば年会費が回収でき、さらに以下の特典を獲得できます。
アメックスゴールドプリファード入会時のボーナスポイント
アメックスゴールドプリファードは、カード入会時にボーナスポイントを獲得できます。
アメックスゴールドプリファードはこの入会ボーナスポイントが他カードよりも大きく、12万ポイントを獲得できます。
限定ページの情報は以下からリクエストをお願いします。
初年度はこの入会ボーナスがあるので、これが大きなメリットとなります。
ANAマイルは年間4万ポイント=4万マイルに交換できるので、入会ボーナスだけで3年分を確保することができます。
ポイントはマリオットポイントにも交換できます。
1,000P=990マリオットポイントというレートなので、118,800マリオットポイントを獲得できます。
マリオットボンヴォイアメックスの入会で貰えるポイントは30,000Pなので、いかに強烈なポイント数なのかよくわかりますね。
アメックスゴールドプリファードの入会キャンペーンの詳細はこちらの記事で解説しています。
よろしければ合わせてご覧ください。
2024年2月20日にアメックスゴールドプリファードが発表されました。本記事ではこの新しいカードの入会キャンペーンおよびカードスペック、カード特典の詳細について解説します。 アメックスが新しいクレジットカー[…]
アメックスゴールドプリファード更新時の無料宿泊特典(フリーステイギフト)
アメックスゴールドプリファードの特典で最も大きいのがホテル無料宿泊券がもらえる「フリー・ステイ・ギフト」です。
1泊2名の無料宿泊券を獲得できます。
特典 | 1泊2名の無料宿泊券 |
---|---|
獲得条件 | 1年間のプログラム期間中に200万円(税込)以上のカード利用とカード継続 |
獲得時期 | 年会費支払いから約2ヶ月後 |
無料宿泊券の有効期限 | 発行日から1年 |
対象ホテル | フリー・ステイ・ギフト for ゴールド・プリファードの対象ホテルリストに記載のホテル |
連泊特典 | 2連泊以上すると5,000円のホテルクレジット(対象ホテルのみ) |
その他 | ホテルメンバーシップとの併用が可能 |
フリー・ステイ・ギフトはアメックスプラチナカードでも付与されますが、宿泊可能なホテルが異なっています。
ホテルブランドだとプラチナカードの場合はヒルトンも対象になりますが、アメックスゴールドプリファードの場合は対象になりません。
アメックスゴールドプリファードで宿泊可能なホテルは、こちらから確認できます。
<無料宿泊可能なホテルブランド>
宿泊するホテルや日程によっては、この特典だけで年会費をペイ出来ると思います。
ただホテル価格はダイナミックに変わりますので、確実に年会費をペイ出来るとは限りません。
それを考えると、先ほど解説した損益分岐点を超えてしまえば、完全無料でホテル宿泊できることになるので非常にありがたいですね。
また、フリー・ステイ・ギフトは200万円/年の決済の達成と、カードの更新が条件となっています。
そのため初年度には付与されないのでご注意ください。
プライオリティ・パス
アメックスゴールドプリファードには、プライオリティ・パスの特典があります。
プライオリティ・パスを使うと、世界1,500以上の提携空港ラウンジを利用できます。
<プライオリティ・パス>
クレジットカードの特典でプライオリティ・パスが付与されるものは多いのですが、特典内容に違いがあるので注意してください。
具体的には、プライオリティ・パスの年会費だけ無料になるものや、年会費に加えてラウンジ利用料(35米ドル/回)が無料になるものなどがあります。
アメックスゴールドプリファードの場合は、プライオリティ・パスのスタンダードプランの年会費無料、ラウンジ利用料が2回まで無料となります。
家族カードにも付帯する特典のため、家族旅行などでも使うことができます!
ゴールド・ダイニング by 招待日和
ゴールド・ダイニング by 招待日和では、所定のコースメニューを2名以上予約すると1名分の料金が無料になります。
つまり2名で利用すれば、半額になります。
ゴールド・ダイニング by 招待日和はアメックスゴールドプリファード専用のサイトから予約を行います。
通常のサイトから予約すると、特典対象外となるので注意してください。
<ゴールド・ダイニング by 招待日和のtopページ>
<ゴールド・ダイニング by 招待日和のプラン例>
39,000円のコース料理が1名無料など、非常にお得な内容となっています。
ただし利用条件があります。
各店舗、半年に1回までしか利用できません。
- 4月1日から9月30日:各店舗1回まで利用可能
- 10月1日から3月31日:各店舗1回まで利用可能
半年内に異なる複数店舗を利用することは可能です。
お気に入りのあのお店に毎月行って、毎回1名無料だー!!などはできないので注意してください。
アメックスゴールドプリファードには他にも様々な特典があります。
アメックスゴールドプリファードの全特典内容をまとめた記事はこちらです。
よろしければ合わせてご覧ください。
2024年2月20日にアメックスゴールドプリファードが発表されました。本記事ではこの新しいカードの入会キャンペーンおよびカードスペック、カード特典の詳細について解説します。 アメックスが新しいクレジットカー[…]
アメックスゴールドプリファードを使って生活をアップグレードしよう
本記事ではアメックスゴールドプリファードの損益分岐点について解説しました。
年会費に充当するのか、ANAマイルに交換するのかで大きく分岐点が変わることがわかりました。
また、スターバックスとトラベルチケットという使いやすい特典を活用することで、損益分岐点が51万円まで下がることをご説明しました。
損益分岐点を越えれば、あとはカード特典を使って生活をアップグレードするだけです!
無料宿泊券やダイニング利用特典を使って、いつもよりちょっと贅沢しちゃいましょう。
限定ページの情報は以下からリクエストをお願いします。
最後までお読み頂きありがとうございました。
【アメックスゴールドプリファード関連記事一覧】
1. 基本スペックを解説
(1)アメックスゴールドプリファードの入会キャンペーンと特典内容を解説
2. ホントにお得かを検証
(1) アメックスゴールドプリファードの損益分岐点を解説
3. カード比較
(1) アメックスゴールドプリファードとマリオットボンヴォイアメックスの違いを解説
4. カード入会関連
(1)アメックスゴールドプリファードの紹介プログラムは危険かを解説